[Health&Beauty]
「美しさの基礎力」を育むコーヒーライフ。
コーヒー好きのみなさんに朗報です!美容の強い味方「ポリフェノール」といえば野菜や赤ワインのイメージですが、実はコーヒーにも多く含まれていることをご存じでしたか?毎日何気なく飲んでいるコーヒーが美容にいいのかも?その理由を紐解いてみましょう。
●知っておきたい! 美とコーヒーのQ&A
コーヒーと美容の関係についての疑問にお答えします!
Q1:ポリフェノールの効果を期待するならどのくらいコーヒーを飲めばいい?
A:1日4~5杯で美肌に!
効果的な抗酸化作用を得ようとする場合、緑茶なら 1 日カップ 9 杯分ですが、コーヒーは 4〜5 杯で摂取可能です。ポリフェノールを摂ると、血管を若い状態で維持できます。すると、全身に血液が行き届き、肌の血色がよくなるので若々しさを保つことができるのです。
Q2:コーヒーは心にもいいって本当?
A:「α波」でリラックス♪
コーヒーの香りをかいだ 20 代女性 10 人の脳波の動きを分析したところ、リラックス状態を示す「α波」が通常よりも多く出現しました。これによりコーヒーの香りによるリラックス作用が裏づけられました。
Q3:コーヒーはむくみ解消にも役立つの?
A:利尿作用でむくみ解消
むくみとは、余分な水分が体内にたまっている状態のこと。コーヒーには、これを排泄する利尿作用があります。コーヒーを日常的に飲むと、体内の水分バランスが整い、顔や足のむくみ解消に役立つ可能性があります。
●コーヒーにアンチエイジング効果あり!?
人は 20 歳までは発育・成長し、以降、成熟期を迎えると老化が始まります。ただし、老化は、個人差が大。遺伝的要因が 25〜30 パーセント、食や運動などの生活習慣・環境要因が70〜75パーセントとされます。結果、50 歳で身体機能を維持できる人もいれば、実年齢よりずっと上まで進んでしまう人も……。
mTORの働きを抑えれば寿命が延びる?
老化に大きな影響を及ぼすと考えられているのが、「mTOR(エムトール)」と呼ばれる、人のすべての細胞に含まれる物質。この mTOR のたんぱく質が増えたり活性化すると、老化が進行するといわれています。mTOR の活性を妨げるラパマイシンをマウスに投与する研究をアメリカで行ったところ、平均寿命や最長寿命が延びたという実験結果が得られたとする報告もあるほどです。
老化に影響するのはカフェイン以外の成分?!
老化を抑制する研究の一環として、期待できる先行研究が多くあったコーヒーおよびコーヒーに含まれるカフェインに着目。レギュラーコーヒーとカフェインレスコーヒー(以下デカフェ)を、人間では 60 代に相当する 20 カ月齢以上のマウスに用いました。具体的にはレギュラーコーヒーを与える群、デカフェを与える群、水を与える群の3群に分けて飼育。レギュラーコーヒーとデカフェは、1 日に、60 代の日本人男性に置き換えれば 3.3 ~ 3.7 杯の量をマウス与えました。
結果、レギュラーコーヒー、デカフェともに mTOR の活性が抑えられ、mTOR の量も減少しました。先行研究では mTOR の活性はカフェインによって抑えられると示唆されていましたが、コーヒーに含まれるカフェイン以外の成分に老化のスピードを遅らせる可能性があることが示されたわけです。
\memo/
コーヒーにはカフェイン以外にも多くの成分が含まれており、近年、コーヒーに関する研究は進んでいます。コーヒーの新たな可能性が発見されることを期待したいですね。
参考:
一般社団法人 全日本コーヒー協会 http://coffee.ajca.or.jp/
出版物『コーヒーとからだのおいしい話4』