[Health&Beauty]
食事と一緒にコーヒーをとると、
食後のドロドロ血を防げる!?
1 食後の血液は中性脂肪(アブラ) でドロドロ。
\血液が脂質過多だと血管は大ピンチ/
脂肪分の多い食事の後は、血糖値だけでなく、血液中の脂肪も増え、血はドロドロになることが知られています。人によってはこの状態が7~8時間も続いてしまいます。特に、動脈硬化が進む中高年の血管内には血の塊(血栓)を生じがち。狭くなった血管内をドロドロの血が流れたら、どうなってしまうのでしょうか?つまり、食後は中高年が血管の事故を起こしやすい危険な時間帯なのです。けれども、食事と一緒にコーヒーをとると、事情はがらりと変わることが最近証明されつつあります。
2 食事と一緒にコーヒーをとるとこんないいことが。
\コーヒーを飲んだマウスは血栓ができにくい/
食後、何となく飲みたくなるコーヒーは体内でどのように働くのか? 東海大学医学部の後藤信哉教授がマウスを使って実験を行いました。コーヒーあるいは水を1週間飲ませたマウスにストレスを与えたところ、コーヒーを飲ませたマウスの方が血の塊ができにくかったことが明らかでした。コーヒーと聞けば誰しもカフェインを思い浮かべます。そこで、後藤教授はカフェインを溶かした水で同じ実験を実施。結果は期待外れで、水の場合と大差ありませんでした。結局、この実験では血を固まりにくくさせる成分が何か、突き止められませんでしたが、コーヒーという飲み物自体に、その働きがあるらしいことがわかりました。その後の実験で、同じことはヒトの血液でもあてはまることが判明しました。
\OKA’S VOICE/
カフェインではない、コーヒーの何かしらの成分が血栓をできにくくさせているんですね。
岡希太郎 先生
東京薬科大学名誉教授、東京大学薬学博士、日本コーヒー文化学会理事。『珈琲一杯の薬理学』『毎日コーヒーを飲みなさい『』珈琲一杯の元気』など著書多数。