まだまだ続く!? フォトジェニックブーム。
メニューやお店の魅力を伝える、
撮影テクニック。
ますますの盛り上がりをみせるフォトジェニックブーム。ブームはどのように始まり、これからどうなるのか?Instagramの文化に造詣が深い、株式会社オプトの小川由衣さんにお話を伺いました。
ブーム拡大のきっかけは流行語大賞!
「インスタ映え」でどう変わった?
「インスタ映え」や「フォトジェニック」という言葉が、世の中に認知されたのは1~2年前のことです。Instagramが日本で広まったのは約5年前で、モデルや芸能人が利用し始めたことがきっかけでした。やがて新しいモノ好きな若い女性の間で流行となり、「インスタ映え」「フォトジェニック」という言葉が生まれました。
このブームによって、飲食業界では料理は味だけではなく見た目や、オシャレな内装も求められるようになりました。結果、Instagramに投稿された写真をきっかけに話題となったお店も少なくありません。最近では、店名や料理名を検索して、投稿された写真を参考に、お店を選ぶというユーザーが増えたこともあり、ますますフォトジェニックを意識したお店作りが欠かせません。
今後は流行語大賞で「インスタ映え」ブームを知った多くのユーザーが、フォトジェニックの新たなムーブメントを作っていくと考えられています。これからも集客ツールの最前線として活用されることは間違いないでしょう。
hint 1
いいなと思った料理写真をヒントにする
料理をおいしそうに撮影している人気ユーザーはたくさんいます。投稿される写真を研究して、撮影のアングルや配置、写真の明るさや色味、食器やカトラリーのスタイリングを参考にすると、料理写真の腕がぐっと上がります。
hint 2
話題のハッシュタグで紐づける
共通の話題で盛り上がりたいときは#(ハッシュタグ)を使って自分の情報に紐づけします。「#おうちカフェ」「#萌え断」など、多くのユーザーが使用しているタグをつけると、アカウントを知ってもらえる機会が増えます。
hint 3
投稿写真に統一感を出す
多くのファンを持つ人気ユーザーの投稿を見ると、統一された世界観が個性となって光っています。例えば、被写体を限定する、写真の色味を統一するだけでも印象が変わり、アカウントの認知がされやすくなります。
hint4
Instagramはお店のファンを増やしやすい
ユーザーは自分が好きなものに“いいね”やコメントを付けます。数あるSNSの中でもInstagramはダイレクトにお客様の反応がわかります。“いいね”が指標となり、メニュー開発やサービス改善の参考にして、ファンを増やすお店が増えています。
●知っておきたい「SNS」の基礎知識
そもそも「SNS」とは?
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とはインターネット上で人間関係を構築できるサービスです。情報の発信、拡散、共有をするために活用されています。それぞれ得意とすることが異なり、Instagramは雑誌のようにビジュアルでアピールしたいときに、Twitter は当日の営業時間や混雑状況のようなリアルタイムでの情報発信に、Facebookは簡易的なホームページとして、LINE @は限定感やお得感のある情報を発信するのに向いています。いくつも運用するよりも、ひとつのサービスを重点的に運用する方が、ファンが付きやすいのでおすすめです。
SNSサービスの特徴を知って使い分けましょう!
【Instagram】写真や動画を撮影、加工、共有できるアプリケーション。SNS機能も備えている。
【Facebook】世界最大のSNS。実名登録し、知人とネット上で交流することができる。
【LINE@】ビジネス向けのLINEアカウント。一般のLINEユーザーに情報発信できる。
【Twitter】テキストメッセージや画像、動画、URLを投稿できるSNS。
次のページでは、実際に撮影・加工方法をレクチャー! ⇨
小川由衣さん
株式会社オプトにてソーシャルメディアのコンサルティングを行う。ソーシャルメディア担当者向けに写真撮影のノウハウをレクチャーし、好評を博している。著書に『ソーシャルメディアでいいね!をもらうスマホ写真撮影術』がある。