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So, Coffee?

COLUMN

コーヒーマシンを開発する、
サンフランシスコスタートアップ企業訪問。

Dec 12.2021

#1 Start Up Coffee
世界初!完璧な温度管理を実現したコーヒーマシンを開発。
Blossom Coffee Inc.

「同じコーヒー豆でも、抽出で味も香りもまったく異なる一杯になることに気が付き、おいしいコーヒーを淹れる研究を始めたのが10年ほど前。これは初代『ブロッサム ワン ブルワー』の設計から数えて7代目の最新モデルです」。マサチューセッツ工科大学で機械工学を学んだジェレミー・ケンペル氏はNASAのエンジニアだったマット・ウォリサー氏と出会い、『Blossom Coffee Inc.(ブロッサムコーヒー)』を設立。おいしいコーヒーを淹れるための’’答え’’を求め出した結論は’’温度’’だったという。

Jeremy Kuempel(ジェレミー・ケンペル)氏。
マサチューセッツ工科大学で機械工学を学ぶ。アップル、テスラモーターズ、BMWなどでキャリアを経て、2012年に『Blossom Coffee Inc.(ブロッサムコーヒー)』を設立。

「風味を損なう原因が、抽出する際の湯温の変化だとわかりました。それからはどうしたら温度変化を少なくしてコーヒーを抽出できるかを思考錯誤。最新のテクノロジーを駆使して独自のシステムを開発することに成功しました」。湯温を0.5度単位で決められること、抽出にかける時間も1秒単位で決められること、そして温度変化をほとんどさせないという、これまでになかった新しいシステムは少しずつ改良が重ねられた。一杯のおいしいコーヒーを求めたエンジニアによる探求は、コンピューターのOSや宇宙技術にも応用されるテクノロジーを駆使し、ひとつのマシンを生み出し、さらに進化し続けている。

◎Blossom Coffee Inc. https://www.blossomcoffee.com/

 

#2 Start Up Coffee
コーヒー機器業界では最大規模。5600万ドルの投資資金を獲得。
Bellwether Coffee Inc.

『ベルウェザーコーヒー』が、サンフランシスコのベンチャーキャピタルなどから5600万ドルもの資金を獲得して開発したのは、電気式の焙煎機「ベルウェザーコーヒーロースター」。特徴は煙を出さずに焙煎を実現したこと。排煙ダクトの工事が不要なうえ、冷蔵庫ほどのサイズなので設置場所も選ばない。タブレットにタッチするだけで誰でも簡単に焙煎ができるだけでなく、同社が農園からフェアトレードで直接調達した高品質な生豆を購入することも可能だ。

Nathan Gilliland(ネイサン・ギリランド)氏。
カリフォルニア大学バークレー校を首席で卒業。テクノロジーと持続可能なエネルギーを融合させた起業家として、2016年にベルウェザーコーヒーのCEOに就任。

「かつてのワイン業界がそうであったように、コーヒー業界も進化し産地や焙煎へのこだわりを持つように。私たちは最先端の技術を使い、難しくなく、最高の一杯を提供できるよう目指しました」という、ネイサン・ギリランド氏。これまで個人店にとって導入するにはハードルが高かった、生豆のの買い付けから自家焙煎までを一台で可能にし、2019年にはスペシャルティコーヒー協会のベストニュープロダクト賞を受賞。近い将来、街のあちらこちらで「ベルウェザーコーヒーロースター」を目にすることが増えるかもしれない、注目のマシンだ。

◎Bellwether Coffee Inc. https://www.bellwethercoffee.com/

 

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