UCC ひと粒と、世界に、愛を

[Health&Beauty]
コーヒーと運動のある生活は
ダイエットをサポートし、
腎臓ケアにも効果あり!

Dec 07.2021

コーヒーの知られざる効能を、運動と腎機能を専門に研究する医学博士の鈴木先生が解説。コーヒーと運動の合わせ技で、ダイエットにも腎臓ケアにも効果を生むってホント?

 

1.カフェインが、中性脂肪の分解を後押しする⁉

コーヒーにはダイエット効果があることが医学的にも実証されています。今回はそのメカニズムと、効果を高めるコツについて解説します。脂肪や糖の燃焼に大きな関連性を持っているのが、すい臓から分泌される体内ホルモン、インスリンです。まずは、このインスリンが、コーヒーに含まれるカフェインの影響を受けてどのようにダイエットに効果をもたらすのかを説明しましょう。

健康な人間に、体重1㎏あたり4㎎のカフェインを投与したところ、インスリン値が低下したという実験結果があります。人間の臓器には、自律神経のうち交感神経の影響を受けるものと、副交感神経の影響を受けるものとが存在するのですが、インスリンを分泌するすい臓のβ細胞は、副交感神経支配。しかし、カフェインは交感神経を刺激するので、副交感神経の働きは抑えられます。結果、インスリンの分泌量が減少し、インスリンの働きにより抑制されていたサイクリックAMPという情報伝達物質の濃度が上がります。

このサイクリックAMPこそが、ダイエットに影響する物質。脂肪細胞における中性脂肪に作用して、体内での分解や、エネルギーとしての消費を促進するのです。しかもカフェインは投与後、血中濃度が半分になるまでの時間(カフェイン濃度半減期)が長く、4~5時間にも及びます。この間、カフェインに刺激された交感神経の機能は持続しますので、サイクリックAMPの濃度も上昇したままとなります。その結果、中性脂肪の分解が進むこととなり、ダイエットが見込まれるのです(※1)。

(※1)これらの変化は、すい臓に疾患のない健康人を対象にした場合に起こる現象です。

 

2.コーヒーで運動前のウォーミングアップ !

次に、カフェインとアドレナリンの関係についても、お話ししましょう。上で述べたように、人間の自律神経には、目覚めているときに優位になる交感神経と、休息しているときに優位になる副交感神経のふたつがあり、両者は正反対の関係にあります。カフェインは交感神経を刺激するわけですが、交感神経は体を動かす際に使う自律神経なので、交感神経が優位な状態ならば人の脈拍は速くなり、血糖値や血圧は上昇し、そしてアドレナリン (副腎髄質由来ホルモンの一種)が分泌された状態になります。

アドレナリンは体全体を活発に動かすために、脂肪の分解を促してエネルギーを産出する働きを持つことから、アドレナリンが分泌されると体脂肪が燃焼され始め、いわば体が運動前のウォーミングアップを済ませたような状態に近づきます。一杯のコーヒーを飲むことで、スムーズに運動がスタートでき、またつぎのページで述べるように、ダイエット効果のさらなる向上にも繋がるのです。

教えてくれた人

鈴木政登先生

東京慈恵会医科大学客員教授、医学博士。1975 年東京教育大学大学院修士課程修了。76年東京慈恵会医科大学臨床検査医学助手、2006年教授、13年定年退職。15年に一般社団法人日本体力医学会理事長就任。

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