UCC ひと粒と、世界に、愛を

So, Coffee?

COLUMN

オリジナルスタイルが世界を魅了!
オーストラリアの
コーヒーカルチャー最前線。

Dec 09.2021

メルボルンのカフェ文化の特徴はほとんどの人が家の近所や職場の近くに行きつけの“マイカフェ”があること、そして、日本ではあまり馴染みのない独特なコーヒーのメニュー名があること。

「メルボルンがカフェの街と知られるようになり、観光客も多くなってきましたが、お客様のほとんどは常連さん。コーヒーは外で飲むという文化があり、人との関わりを大切にするメルボルンっ子らしく、コミュニケーションをとりたくて訪れる方も。スタッフもどんなに忙しくても会話を楽しみますし、お客様ごとの好みを把握し、お客様ごとの好みを把握してカスタマイズすることもよくある風景です」。そう話すのは、メルボルンの名店『マーケットレーン コーヒー』で活躍する石渡俊行さん。

そしてもうひとつの大きな特徴であるメニュー名には、初めてオーストラリアのカフェを訪れると、「ロングブラック」「フラットホワイト」という聞き慣れない言葉に戸惑うはず。

「ロングブラックとはいわゆるアメリカーノのことで、フラットホワイトはエスプレッソにミルクを入れたもの。エスプレッソベースのメニューが多いのは、イタリア系移民の影響からの流れですね。ミルクをプラスするメニューはほかにもカプチーノやラテがありますから、その違いは何?と外国の方にはよく聞かれます。また、ホワイト系(ミルクを入れるコーヒー)に欠かせない牛乳は、酪農王国オーストラリアで採れるものとあって、ピュアでおいしい。オーストラリアではホワイト系を味わっていただきたいですね」

ホワイト系のメニュー。奥から右回りに、ラテ、カプチーノ、フラットホワイト。

 

また、メルボルンでは今、自家焙煎が注目の的なんだとか。自社で焙煎する「マイクロロースタリーカフェ」や、焙煎機をシェアする「シェアロースタリー」が増えてきているそう。スペシャルティコーヒーが定着し、より個性を求めた結果なのだろう。今後もメルボルンのコーヒーカルチャーから目が離せない。

 

教えてくれた人

石渡俊行さん(Market Lane Coffee)

2005年よりメルボルン在住。『ST.ALi』でバリスタ経験を積み、現在は『Market Lane Coffee』にてヘッド・ロースター、クオリティ・コントロール・マネージャーとして豆の買い付けから焙煎までを手がける。

Market Lane Coffee
マーケットレーンコーヒー

住 Prahran Market163Commercial Road,South Yarra, VIC3141
電 +61-3-9804-7434
営 7:00~16:00(月、水)、7:00~17:00(火、木~土)、8:00~17:00(日)
休 無休
https://marketlane.com.au/

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