サンフランシスコの
進化系カフェ&レストラン事情。
世界のトップを走り続けるITの聖地で盛り上がるのは、食×テクノロジー=「フードテック」。サンフランシスコでいま注目の、進化系レストランを&カフェをご紹介します。
Creator/クリエーター
ロボットシェフによる 全自動バーガーショップ
全長14フィート(約4.3メートル)もあるシースルーロボットが、ハンバーガーショップ『Creator(クリエーター)』のシェフだ。IT企業のオフィスが建ち並ぶソーマ地区で、時代を先駆けるエリアの人々がこぞってやってくるのは「この目新しいロボットだけが理由ではない」と、フードデザイナーのデビッド・ボーダウ氏。「ロボットを導入することで実現した6$という価格。そして、安全な食材を使用しおいしいハンバーガーを提供しているからこそ。物珍しさだけを追求していたら、すぐに消えてなくなるでしょう」。
アメリカで最も食への意識が高いといわれるサンフランシスコの人々にとって安全であることは必須である。レストランやカフェで耳にするのは「オーガニック」「ローカル」「サステナブル」という3つのワード。ファストフード店では重要視されにくい材料の調達方法や調理法だが、『Creator(クリエーター)』では食材も工程もすべてがオープン。
もちろんおいしさが大前提であり、メニューは地元で活躍する3人のシェフとの共同開発。さらに、ロボットを導入することによりスタッフにも変化が。「注文に追われてお客さまに背中を向けたまま肉を焼き続けることもなく、店内は終始リラックスムード。お客さまとのコミュニケーションは、どこのファストフード店よりも多いはず」というように、人にしかできないことと、ロボットにできることの役割を見極めてこそ、すべての人々に満足を“創造”できるのだ。
Blendid/ブレンディッド
スマートフォンでオーダーメイド。全自動フレッシュスムージー
ロボット工学と人工知能のスタートアップ企業「6d Byte 3」が開発した『Blendid(ブレンディッド)』。「ヘルシー・フレッシュ・デリシャスなフードを、いつでもどこでも」というミッションのもと生まれたスムージーメーキングロボットだ。基本となるメニューは現在8種類だが、専用アプリで食材の増減を好みに合わせてオーダー可能。気に入ったレシピを登録しておけばボタンひとつで完璧なオーダーメイドのスムージーを飲むことができる。人の手が必要なのは、食材の補填のみ。 受付、調理、器具の掃除、食材の注文 まで、すべてが自動。1杯作るのに約5分。1時間で45杯まで調理が可能。システムはアップデートされ、スピードアップが予定している。現在はサンフランシスコ大学の学食内にあり、今後は設置箇所を拡大し、公共エリアへの展開も予定されている。
Amici’s/アミーチズ
配膳ロボット「ペニー」がサービス
有名IT企業が集まるシリコンバレー。その中心地のひとつが、グーグルの本社もあるマウンテンビューだ。ベアロボティック社が開発した配膳ロボット「ペニー」が働いているのはピザレストラン『Amici’s(アミーチズ)』。店内が横に長く、配膳スタッフが何度も往復するのは重労働だったことから「ペニー」を採用。スタッフはカウンターかで料理を乗せ、タブレットに席番号を入力するだけ。動く方向にセンサーが取り付けられており、障害物を器用に避けながら配膳する。特に子供たちの人気を得て家族連れが増えたという。「ぺニー」のおかげで、スタッフはサービスに集中できるようになり、配膳はエンターテインメントになった。
Creator
クリエーター
住:680Folsom Street San Francisco, CA 94107
電:+1-414-879-9276
https://creator.rest/
Blendid University of San Francisco Market Café
ブレンディッド サンフランシスコ大学内
住:University of San Francisco MarkeCafe/2130 Fulton St, San Francisco
電:なし
https://www.blendid.com/
Amici’s East Coast Pizzeria Mountain View
アミーチズ イーストコースト ピッツェリア マウンテンビュー店
住:790 Castro Street Mountain View, CA 94041
電: +1-650-961-6666
https://www.amicis.com/