UCC ひと粒と、世界に、愛を

新たな発見!?
山陰地方のちょっと進んだ、
コーヒー事情。

Dec 06.2021

国内で唯一「スターバックスのない県」として話題を集めたこともある鳥取県。 それから数年が経ち、今では「コーヒーの聖地」宣言をするまでに。 お隣の島根県でもタイトルホルダーが経営する名店がそろっていて、 どうやら山陰地方には独自のコーヒー文化がありそう……。

日本一のスナバとされ る鳥取砂丘。「馬の背」 と呼ばれる丘を越えれ ば、そこは日本海。

「コーヒーの聖地」宣言⁉︎ 鳥取の喫茶文化の動き

2012年の平井伸治鳥取県知事の発言「スタバはないが日本一のス ナバはある」が話題を呼び、その後2014年には『すなば珈琲』がオープン、2015年の『スターバックス』鳥取初出店と、徐々にコーヒーとの関 係性が注目を集めるようになった鳥取県。総務省が行う家計調査の、「1世帯当たり品目別年間支出金額及び購入数量(二人以上の世帯)」のデータで、 2015年コーヒーにかける年間の支出金額が、鳥取市は全国1位に。さらに、2016年に発表されたコーヒー の年間消費量では、京都市に次ぐ第2位。

この一連の「スナバ騒動」でコーヒーへの注目が俄然高まったことがうかがえる。  鳥取のコーヒー事情について詳しく話を伺ったのは『すなば珈琲』(P ) プロデューサー兼オーナーの村上和良 氏。この人こそ、鳥取の喫茶・カフェ業界を牽引しているキーマンなのだ。

『すなば珈琲』へは、京都から2度目のご来店。「鳥取にきたらつい寄っちゃいます」

「鳥取には昔から、味のあるいい喫茶店がたくさんありましたが、時代の変化とともに後継者不足で次々と名店たちは姿を消し、みんな元気をなくしていました。しかし、2015年のスターバックス進出を逆手に取ることで、なんとか鳥取にコーヒー文化を再興させたい。小さくてもよい店がまた増えて、 みんなで『コーヒーの町・鳥取』として胸を張っていこうじゃないかと決意したんです。そのために、UCCのような企業の力も借りながら、今後もがんばっていこうと思っています」。

その取り組みのひとつが地元の商工会や協力店との連携。2015年には「鳥取珈琲文化振興会」を立ち上げ、官民共同でのサミット開催への準備に奔走した村上氏。そしてついに 2016年9月23日から日間にわたり、「世界コーヒーサミット」が鳥取市内で開かれることになる。

「世界コーヒーサミット」が開かれたのは国 の重要文化財に指定されている仁風閣。

開幕式では、平井県知事をはじめ、 駐日ジャマイカ大使、UCCホールディングス代表取締役会長 上島達司 らがそろって鳥取を「コーヒーの聖地」とする共同宣言を行ったほか、会期中は市内各所でコーヒーに合う食べ物を決めるグランプリや、『とっとりコーヒー大使』に任命された〝和の鉄人〞道場六三郎氏の講演会などが行われた。今後も地元のコーヒー文化を盛り上げるため、さまざまなイベントを開催していくに違いないだろう。

喫茶文化の根づく島根県。 近県からもお客さんが。

一方、お隣の島根県にも熱い思いで コーヒーに向き合い続ける良店が数多くある。『カフェロッソ』の 店主・門脇洋之氏は、世界大会で2位 の実績を持つ、日本を代表するバリスタだ。その門脇氏の父親は、島根県安来市で長く愛される名店『サルビア珈琲』を、また弟も自身でカフェを営む、生粋のコーヒーファミリー。それぞれに目指す味わいには違いがあるものの、地元・島根から離れず、この土地でコーヒー一筋に勝負をしていきたい、という気概は同じである。

「松江の人間は、独自性を好み、食や喫茶への意識も高いんです」と教えてくれたのは、『スター レオ』の山本亮生シェフ。松江といえば、茶の湯の町。松江藩7代藩主であった松平治郷(不昧公)は、江戸時代後期の 大名茶人として知られ、「不昧公好み」 と呼ばれた和菓子は、今も松江を代表 するお菓子として親しまれている。お茶とコーヒーの違いはあれど、喫茶と いう文化が深く根づいている松江・出雲界隈には、焙煎からこだわる個人経 営のコーヒー店が多い。それを知ってか、近隣の県からわざわざコーヒーを味わうために訪れるお客さんも増えているという。  聖地としての旗を掲げた鳥取。個人店がしのぎを削る島根。これからの山陰コーヒー事情にますます目が離せなくなりそうだ。

 

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