1 飲用後に運動すればダイエットに効果的
コーヒーの健康効果にはいろいろありますが、カフェインは 中枢神経を刺激し、交感神経を優位にします。これはよくいわれ る軽度の覚醒効果が発生している状態。この状態になると、脳下垂体からアドレナリンなどのホルモンが分泌されます。このホルモンは脂肪を分解する酵素、リパーゼを活性化させ、体脂肪を血 中に追いやります。 グラフ①をご覧ください。カフェイン摂取後のFFA(遊離脂肪 酸 = 分解され、血中に放出された体脂肪のこと。増えることで 初めて体脂肪がエネルギーとして消費されるようになる)が大幅に上昇していることがわかります。グラフ内のコーヒー、紅茶、緑茶、水ではカフェインが最も多いコーヒーが一番高い数値を出しています。このFFAが増えたタイミングで軽く汗ばむ程度の 運動をすれば、体脂肪の消費につながるのです。つまり、運動前にはコーヒーを飲むのがおすすめということですね。
\ANNAKA’S VOICE/
カフェインが体脂肪の 分解に役立つんです。
教えてくれた人
安中千絵先生
女子栄養大学卒業。管理栄養士。株式会社タニ タなどを経て独立。執筆、講演などを中心に活 動中。ダイエットから生活習慣病まで、“体によい 飲み物”コーヒーの最新の健康効果を紹介。著書 に『1日3杯のコーヒーが人を健康にする!』(PHP 研究所)。本誌 P26でレシピ監修を務める。