コーヒー生産量世界第2位!
ベトナムコーヒー、品質へのこだわり。
ダラットは、ホーチミンから北東に300㎞ほど離れたところにあり、標高1500mに広がる高原の街。かつて19世紀末に、フランス人によりリゾート地として開発された。
街にはフランス時代の面影が残り、平均気温18度と一年を通じて穏やかな気候に恵まれ、高言避暑地として国内外から多くの観光客が訪れるところでもある。
別名「花の街」とも呼ばれるダラットは、花と茶、野菜を栽培する農地が広がり、この自然豊かな環境の中でコーヒーも栽培されている。
ベトナムでのコーヒー栽培は1850年頃、フランスにより北部でのアラビカ種のコーヒー栽培が始められた。しかし、生産量が大きく伸びることなく、1980年代にベトナム政府主導で中部高原地帯でのコーヒー栽培が始められることとなる。そこで栽培されたコーヒーはロブスタ種という病害虫に強い品種のコーヒーの木で、立地条件、気候が適していたこともあり飛躍的に生産量が伸びた。
近年、ダラットではアラビカ種のコーヒーの栽培にも力を入れており、ソンさんの農園もそのひとつ。敷地内には収穫したコーヒー豆を加工処理(精製)する設備を整え、高品質なアラビカコーヒーを安定的に生産でき、周辺の農家を牽引している。
●コーヒーの主な品種
コーヒーの木には多くの品種があるが、その中でも通常飲まれているのはアラビカ種とカネフォラ種(一般にはカネフォラ種の中の品種ロブスタが通り名になっている)がある。
[ アラビカ種 ]
日本で通常ストレートとして飲んでいるコーヒーのほとんどがこれにあたる。酸味、香りを兼ね備えた品種。高地での栽培に適していて高温や病害虫に弱い。
[ ロブスタ種 ]
ブレンドや、インスタントコーヒー、缶コーヒーなどに使われることが多い。強いボディーと苦味を持つ品種で、低地での栽培に適していて病害虫に強い。ベトナムで主に栽培されているコーヒー。