UCC ひと粒と、世界に、愛を

3 コーヒーは血管のトラブルを減らす。

\毎日3 ~5 杯のコーヒーが健康の源に/
コーヒーの何が血液を固まりにくくするのでしょうか。最近、その秘密が徐々にわかってきました。浅く炒ったコーヒーにはポリフェノールの一種、クロロゲン酸という物質が多く含まれています。これが体内に入ると消化酵素の働きによってカフェー酸という物質に変化し、吸収されます。このカフェー酸が消化管から血液に取り込まれると、血小板の中に入り、血を固まりにくくします。また、深炒りコーヒーにはニコチン酸という物質が発生します。別名ナイアシン、またはビタミンB3とも呼ばれますが、これを摂ると血中の中性脂肪やコレステロールの値が下がるので、以前から高脂血症の薬として使われてきました。ほかにも深炒りコーヒーに現れるさまざまな香りの成分に、血液をサラサラにする働きがあるらしいことが近年の研究でわかってきました。
では、どれくらいコーヒーを飲めばいいのでしょうか。以前、全国11保健所と国立がん研究センターなどの大規模共同研究が行われました。その結果、発表されたデ ータが下のグラフです。コーヒーを飲まない人の脳卒中のリスクを1とすると、飲む人の方が数値が低下しているのがわかります。むやみにたくさん飲めばいいというものではありませんが、毎日3~5杯程度飲用すれば、健康効果が十分に得られるといわれています。

\OKA’S VOICE/
浅炒りでも深炒りでも異なる成分が同じ効果を発揮するコーヒーは不思議な飲み物。

 

4 銘柄によってコーヒーのパワーは違う?

\自分の味覚・嗅覚が健康への近道/
では、どんなコーヒーを選ぶと、健康効果が期待できるのでしょうか。全日本コーヒー協会が面白い研究を紹介しています。血液の中には血栓を溶かそうとする線溶系という因子があります。この研究では溶かそうとする因子を作っているヒト細胞を培養しながら、よく炒 ったコーヒーで刺激してみました。すると、カフェー酸とは別の何かが効いていることがわかりました。しかもコーヒーの銘柄によって溶かそうとする因子ができる量に大きな差がありました(下の表参照)。ブルーマウンテンの評価が高いですが、その理由はまだ不明です。ただ、血液をサラサラにする因子が多く血中に現れるのは、「心地よいな、いい匂いだな」と感じるものを口にしたときだそうです。だとしたら、値段や銘柄で選ぶよりも自分の味覚、嗅覚を指標にした方が健康には良いのかもしれませんね。

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教えてくれた人

岡希太郎 先生

東京薬科大学名誉教授、東京大学薬学博士、日本コーヒー文化学会理事。『珈琲一杯の薬理学』『毎日コーヒーを飲みなさい『』珈琲一杯の元気』など著書多数。

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