【コーヒーの基本(9)】
究極のアイスコーヒーの淹れ方
Dec 10.2021
キンと冷えたアイスコーヒーが恋しい季節がやってきました。豆選びから、淹れ方、冷やし方まで、おいしい一杯の極意に迫ります。
監修:UCCコーヒーアカデミー講師 川口雅也
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豆が持つポテンシャルを最大限活かそうとする「サードウェーブ」の到来で、アイスコーヒーの楽しみ方は大きく変わりました。使用する豆や焙煎度合い、そして器具や淹れ方等の研究がここ数年で一挙に進み、多彩な味や香りを表現できるようになったと同時に、メニュー開発も花開きました。今回は、もっともおいしいアイスコーヒーの淹れ方をご紹介します。
淹れ方が変われば味わいも変わる!
個性豊かなアイスコーヒーの世界
●水出しコーヒー滴下式
ウォータードリッパーという器具を使って、6〜8時間(10杯分)かけて一滴ずつポタポタと水を落として抽出します。ダッチコーヒー、コールドブリューともいわれ、コクのある甘味が特長です。小型のウォータードリッパーもあります。
●水出しコーヒー浸漬式
水出しコーヒーポットを使って、コーヒー粉を数時間水に漬けて抽出します。すっきりとした甘味が特長です。夜に仕込めば、朝には本格的な味を楽しめます。
●アイスブリュードコーヒー
抽出したコーヒー液をサーバー内で冷やし、提供するときに窒素ガス等を含ませながら泡を入れていきます。クリーミーで柔らかな口当たりの新食感ドリンクです。
●ドリップ式アイスコーヒー
使用する器具と淹れる手順は、ハンドドリップでホットコーヒーを淹れる過程と同じです。ただし、コーヒー豆の焙煎度や量、お湯の分量は異なります。次のページで、究極の淹れ方を伝授!⇨