UCC ひと粒と、世界に、愛を

食文化を支え続け、
いまを生きるベトナムの伝統工芸、
バッチャン焼。

Dec 08.2021

手先の器用なベトナム人の手から生まれた数ある伝統工芸品のなかで、豊かな食文化を支えてきたのが「陶器」。ハノイの中心部から車で約30分、レッドリバーと呼ばれるホン川に隣接する場所に、「バッチャン焼」で有名なバッチャン村がある。

窯元が集まる「バッチャン陶器市場」。

「バッチャン焼」の歴史は古い。ホン川によって運ばれる良質な粘土を使い、14世紀頃から陶器づくりが始まった。明朝時代の中国の陶磁器の影響を受けて発展し、安土桃山時代には茶の湯の文化が花開いた日本の茶人にも「安南焼」と呼ばれ愛されていたという。ここバッチャン村は、今でも村民のほとんどが製陶に携わって暮らしている。

成形、絵付け、焼成。それぞれを担当する職人の手をわたり、ひとつの器が完成する。

村には、窯元が集まる共同販売所や小さな工房がいたるところにあり、旅行者にも人気の観光スポットになっている。ここ『LC HOME(エルシーホーム)』にも老舗の窯元の工房に併設しているショールーム。「伝統を大切にしながらも、輸出用や今の時代の食文化に合った商品を作っています」と9代目のダムさん。この新しいスタイルの陶器は、ニューバッチャンと呼ばれ、レンジやオーブンでも使え、日常生活にも取り入れやすくなっている。一方で、ひとつひとつ手作業で行われる製法は変わらない。

中国から入った茶の文化。北部を中心に、緑茶や蓮茶が日常的に飲まれている。急須と小ぶりな茶碗のセットも中国式。

伝統とは進化しながら紡がれるもの。現代も生活のなかで生き続ける「バッチャン焼」は、職人たちの手によって、これからも進化しながら受け継がれていくのだろう。

◎LC HOME  http://www.lchome.vn/

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