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So, Coffee?

COLUMN

レユニオン島に根づく
コーヒーのある生活。

Dec 06.2021

レユニオン島ではブルボンポワントゥ以外の珈琲も生育している。ただそれは商業ベースではなく、家庭やコミュニティで楽しむために細々と栽培されてきたもの。ここでは、コーヒーが島民の生活に根づいている様子をご紹介。

 

今も受け継がれる昔ながらの慣わし

レユニオン島では、かつて「カフェ・ラ・クール」という文化があった。「クール」とはフランス語で「中庭」という意味。中庭で採れたコーヒーチェリーを家主が自ら焙煎、抽出をし、近隣の住民に振る舞っていたということからそう呼ばれるようになった。

強火で中まで火を通し、弱火で焦げ目がつくまで炒る。
コーヒー豆を挽くために使用するのは石製の臼。挽くのに10分近くかかる力仕事。弾けて飛び散るため、うまく挽くには練習が必要。

 

伝統文化を今に伝える「コーヒー博物館」がオープン!

2017年4月にオープンしたばかりの「Le Vieux Domaine(ル・ビュー・ドメイン)」は、レユニオン島のコーヒー文化を今に伝えるコーヒー博物館。20世紀半ばから使われていた家屋を改装し博物館にしたもので、20世紀半ばの人々がどのようにコーヒーを楽しんでいたか知ることができる。また、焙煎から抽出までの工程を実演してくれ、試飲することも可能。園内には今後カフェをオープンする予定も。

◎Le Vieux Domaine https://www.levieuxdomaine.org/

昔レユニオン島で使用されていた、脱穀機やミルなどが並ぶ。
20世紀半ばは深炒りにすることが多く、炒り時間は10~15分ほど。
「グレッグ」と呼ばれるパーコレーターのような器具でコーヒーを抽出する。
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