UCC ひと粒と、世界に、愛を

So, Coffee?

FEATURE
02
We love ETHIOPIA

緑の大地が育む
野生のコーヒー
「ベレデ・ゲラ」

アフリカ大陸の東部に位置するエチオピア。コーヒー発祥の地、エチオピアの原生林に眠る“赤いダイヤモンド”と呼ばれるコーヒーは、未開の地に自生する野生の味わいが残る“フォレストコーヒー”だった。貴重な野生のコーヒーの魅力に迫る。
Dec 03.2021
原生林に眠る
コーヒーの原石
貴重な森林コーヒー
再生プロジェクトのはじまり。
原生林には「赤いダイヤモンド」が眠っていた。UCCコーヒーアカデミー講師でコーヒー鑑定士の資格を持つ中平尚己が2011年に初めてベレテ・ゲラの森を訪れた時に抱いた感想だ。世界中の産地を巡ったことのある中平にとっても自生するコーヒーを目の当たりにするのは初めてのことで、磨き上げたらどんなコーヒーが生まれるのか期待に胸が躍った。当時、ベレテ・ゲラから出荷されるコーヒー豆には完熟豆だけではなく欠点豆も多く含まれており、せっかくの味を殺していた。未熟豆など収穫せずに熟すまで待てばいいではないかと思うだろうが、現地の人にとって広大で未整備の原生林に何度も収穫しに行くのは現実的ではなかったのだ。
技術の向上が森を守り
農家の人たちを幸せにする。
原生林には「赤いダイヤモンド」が眠っていた。UCCコーヒーアカデミー講師でコーヒー鑑定士の資格を持つ中平尚己が2011年に初めてベレテ・ゲラの森を訪れた時に抱いた感想だ。世界中の産地を巡ったことのある中平にとっても自生するコーヒーを目の当たりにするのは初めてのことで、磨き上げたらどんなコーヒーが生まれるのか期待に胸が躍った。当時、ベレテ・ゲラから出荷されるコーヒー豆には完熟豆だけではなく欠点豆も多く含まれており、せっかくの味を殺していた。未熟豆など収穫せずに熟すまで待てばいいではないかと思うだろうが、現地の人にとって広大で未整備の原生林に何度も収穫しに行くのは現実的ではなかったのだ。
ベレデ・ゲラの
コーヒーとは?
通常のコーヒー(写真上)に比べて、ベレデ・ゲラのコーヒー(写真下)は実が少ないことがわかる。肥料や間伐など人間の手が加えられていないため、収穫量が限られるのだ。
森林保全プロジェクトが導いた
「ベレデ・ゲラ」との出合い。
エチオピア南西部に位置するジンマ県に残る原生林が、ベレテ・ゲラ森林保護区だ。深刻な森林破壊が進むエチオピアにおいてこの森を守るために1996年にスタートしたのが、JICA(国際協力機構)による森林保全プロジェクト。総面積約16万ヘクタール(東京都23区の約2.5倍)、標高1,200~2,900mに位置するその保護区で出合ったのが、森に自生するコーヒーだ。フォレストコーヒーとも呼ばれ、エチオピアでも南部および南西部でしか収穫できないため、世界的に見ても貴重なコーヒーといえる。栽培されたコーヒーと違って品種改良されていないので、アラビカ種本来の野生のままの味わいが残っているのが特徴だ。また森林や野生生物の保護、労働者とその家族および地域社会の保護など厳格な基準をクリアすると認証される「レインフォレスト・アライアンス認証」も取得済みだ。
さらなる発展に向けた
未来への取り組み。
UCCでは、2011年よりJICAの依頼で現地調査を開始し、技術指導などに関与。生産面での協力と同時に商品化・販売を進め、農家の所得向上に寄与した。結果として森林保全にも一役買い、JICAの取り組みの中でも大きな成功例となった。2014年からは新たなプロジェクトがスタートし、品質向上と販路拡大を目標に、現地での指導にあたっている。
“森のコーヒー”が
できるまで
1) コーヒーチェリーを乾燥させて黒くなった脱穀前の状態。
2) 脱穀後の生豆の状態で欠点豆を探す。一人で一日あたり40kgほど選別する。
3) 選別された生豆は麻袋へ入れられる。
4) ベレデ・ゲラのコーヒーをカッピングして品質をチェック。
5) 「これが日本に届くなんて驚きだね!」
※2021年現在、ベレデ・ゲラのコーヒーは販売しておりません
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