●ネルドリップのいろは
今も根強い人気を誇り、「究極の抽出方法」と呼ぶ人も多いネルドリップ。基本を学んでネルドリップの奥深い世界への扉を開きたい。
01.History 歴史
ハンドドリップ式コーヒーの元祖
誕生には諸説あり、現在も論争が続いている。1821年にイギリスで生まれたとする説や、18世紀初頭にパリで始まったなどさまざま。コーヒーの抽出は湯の注ぎ方によって「透過法」と「浸漬法」に分けることができるが、ネルドリップは「透過法」の元祖といわれている。
02.Characteristic 特徴
トロッとした独特の口当たりが魅力
口当たりが滑らかで味わいが柔らかく、トロッとした舌触りを楽しめる。これはペーパーよりも目が粗いので油脂などさまざまな成分が多く抽出されるため。深炒りの豆との相性が良いといわれている。上手に抽出できるとまろやかな味に仕上がる。
03.Tool 使用する器具
ハンドドリップの器具にネルを追加
ネル以外の器具は基本的にハンドドリップと変わらない。サーバーはネルフィルターを置けるような長い首が付いた専用サーバーも販売されている。もちろんハンドドリップ用のものも使用できる。ネルフィルターには表裏があり、起毛していない側を内側にするのが一般的。
04.Maintenance ネルフィルターの保存方法
抽出と同じくらい大事な必須工程
ネルを扱ううえで重要なのが保存方法。抽出後は煮沸し、コーヒー粉を完全に取り去るように丁寧に洗い、水を張った容器に浸して冷蔵庫で保存する。長期間使用しない場合は煮沸後に水気を取って、ラップに包んで冷凍保存する。起毛がなくなってきたら新品と取り替える。