日本におけるサードウェーブコーヒー
ポアオーバーはもともと、日本の多くの喫茶店が古くから行っていた淹れ方。実際、アメリカのサードウェーブコーヒーの有名店「ブルーボトルコーヒー」の創業者は日本の老舗喫茶店のファンであり、そのサービスに多くのヒントを得たと語っている。また、多くの日本製の器具が「ブルーボトルコーヒー」に限らず、海外のコーヒー店で愛用されているのだ。
要するに、最近の日本市場におけるサードウェーブコーヒーは、産地別のコーヒー豆の本来の味にこだわり、丁寧に一杯ずつハンドドリップする日本独自の喫茶文化が海外カフェの文化と融合・進化して、再び舞い戻ったといえる。そして今、この影響により、日本でもポアオーバーが脚光を浴び、あらゆる生活シーンで本格的なレギュラーコーヒーが提供され、飲まれるようになった。今後はますます提供・飲用スタイルが多様化し、日本発の次の波〝第4波〞が来るかもしれない。