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So, Coffee?

COLUMN

メルボルンの食を知る、
7つのキーワード。

Dec 09.2021

おいしい食を求めて世界各国から人が集まるメルボルン。ツーリストだけでなく、カフェのバリスタ、レストランのシェフなど食を提供する側の人が多いのも特徴。多くの人々を魅了する、メルボルンの食の秘密とは。

 

1.Coffee

オーストラリアのカフェ文化の発祥地であり、中心となっているのがメルボルン。イタリア系移民により広められたコーヒーが独自に進化し、「LongBlack(ロングブラック)」「FlatWhite(フラットホワイト)」などメニュー名が独特なのも特徴。個人経営の小さなカフェが多く、2000年以降はスペシャルティコーヒーで淹いれる、エスプレッソベースのメニューが人気。

<スペシャルティコーヒーとは>
米国スペシャルティコーヒー協会(SCAA)によって提唱された、高品質コーヒーの概念。日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)は条件として「生産国においての栽培管理、収穫、生産処理、選別そして品質管理が適正になされ、欠点豆の混入が極めて少ない生豆である」「適切な輸送と保管により、劣化のない状態で焙煎されて、欠点豆の混入が見られない焙煎豆である」「適切な抽出がなされ、カップに生産地の特徴的な素晴らしい風味特性が表現される」といったことを挙げている。

 

2.Organic

オーガニック先進国といわれるオーストラリアでも、特にメルボルンは、食べ物の安全性や環境、健康への関心が高い住人が多い都市として名高い。有機栽培農家も増加し続け、スーパーには、オーガニック食材がずらりと並ぶ。週末には各地でオーガニックマーケットが開催され、今では生活に身近な存在として定着した。

 

3.Laneway

「レーンウェイ」と呼ばれる小路やビルの狭間のアーケードに、カフェがぎっしりと連なるのがメルボルンらしい風景のひとつ。メルボルンっ子は、裏路地にひそむ“私だけが知っている、とっておきの隠れ家カフェ”を好む傾向にある。

 

4.Wine

冷涼な気候のビクトリア州には21カ所の産地と850を超えるワイナリーがある、オーストラリアきってのワインタウン。世界に向けても多く輸出しているが、地元だけでしか飲めない銘柄もある。添加物を加えることなく仕上げられた一本は、一番おいしい状態で楽しめると評判。

 

5.Market

高い食料自給率を誇るオーストラリアのなかでも、より「地元」にこだわるのがメルボルン。近年は「Locavor」(地元の食材を食べる=地産地消志向)がキーワードになるなど、地元愛の強さを感じられる。ファーマーズマーケットが各地で開催され、「地産地消」や「オーガニック」を掲げるお店を数多く目にする。

 

6.Multi-culturalism

オーストラリアのなかでも、人口に対する移民の割合はメルボルンがNo.1。多文化主義から生まれた「Mateship(マイトシップ)」は、助け合いや仲間を大切にするという意味の言葉で、メルボルンっ子は特にその意識が強いという。さまざまな文化が互いに影響しあい、互いを認め合うというフレンドリーさがある。

 

7.Cafe menu

ブランチとしての食事を目的に行列ができるほど、フードメニューの充実を誇るカフェが目立つ。デザートや軽食だけでなく、オープンキッチンで調理されるグリル料理など、レストランさながらのこだわりをみせるメニューや、動物性の材料を一切使用しないヴィーガンフードがメニューに並ぶのも特徴。

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