老舗から最新まで、イタリアの“今”を牽引する注目カフェ。

老舗から最新まで
イタリアの“今”を牽引する注目カフェ。

Dec 10.2021

エスプレッソの国、イタリア。長く愛され続ける老舗から、新しいチャレンジを始めた店舗まで、イタリアの“今”を牽引するミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマ、ナポリの５都市の注目カフェをご紹介。

#1 　Milano

長い間伝統を重んじてきたイタリアコーヒー業界のなかでも、世界中から人が集まる最先端の都市・ミラノのカフェ事情は、ほかの都市よりも情報スピードが速い。近頃増えてきた新しいカフェのスタイルは、ベーカリーやファッションブランド、デザイナー集団等、異業種ジャンルからの参入。素早い抽出で苦味を抑えたライトなエスプレッソが伝統的なミラノで、バンドドリップやサイフォン等をメニューに加え、淹れ方を選べたり、自家焙煎の前やシングルオリジンコーヒーを提供するサードウェーブ系のお店も増えてきた。さらに、海外出身のオーナーが経営する、先進的な小さなカフェも続々と登場。最新情報にアンテナを張っている感度の高い人々やツーリストを中心に人気を集め、情報交換の場にもなっている。

《Standard》

“ご近所さんもツーリストも夢中！伝統菓子がずらりと並ぶ老舗”
Pasticceria San Carlo ／パスティッチェリアサンカルロ

素朴なドルチェが人気の1900年初頭オープンの老舗。レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」で有名なサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に近いため、住宅街にありながらツーリストも訪れる。コーヒー豆はアラビカ種90%に10%のロブスタ種をブレンドしたものを使用。

コクと苦味をしっかり味わえる「エスプレッソ」(3€)。手土産に人気の伝統菓子は量り売り。

《NewWave》

“ファッショニスタが集うミラノのハイセンスカフェ”
Cafezal／カフェザル

2018年にオープンしたばかりのスペシャルティコーヒーを提供するカフェ。「Cafezal」とは、ポルトガル語で「コーヒー農園」を意味し、買い付けから焙煎まで管理された自慢の一杯を提供。青を基調としたモダンな店内では、ヘルシーな食事やフレッシュジュースも楽しめるため、新しいことに敏感な人々で連日賑わっている。