老舗から最新まで、イタリアの“今”を牽引する注目カフェ。

#3　Firenze

ルネサンス発祥の地として華やかな時代の面影を残すフィレンツェ。気軽なバールもあるが、街全体が優雅な気配をまとっているように、ボディ感もありつつ、バランスのとれたコーヒーをゆったりと落ち着いてたしなむことができる老舗のカフェも多い。また、世界中からツーリストが訪れる観光地でもあり、広場に面した場所にはカフェテーブルがずらりと並んでいるのもフィレンツェらしい風景。そんななか、2013年ワールドバリスタチャンピオンのファイナリスト、フランチェスコ・サナーポ氏が開いたスペシャルティコーヒーの店『Ditta Artigianale』は、フィレンツェっ子にとって大ニュースだった。

《Standard》

“フィレンツェの職人技を味わいながらゆっくりとした時間を楽しむ”
Caffè Gilli／カフェジッリ

フィレンツェの中心、レプッブリカ広場に面した創業1733年の老舗カフェ。カウンターはいつでも活気に満ちている。30年以上の経歴を持つバリスタのチロ・カロッツィーノさんがコーヒーを抽出。パティシエのフランチェスコ・リッピさんが手がける、コーヒーを使ったプチフールや彩り豊かな自家製ドルチェも人気だ。

《NewWave》

“ホスピタリティを重んじた先進的なコンセプト・バール”
Ditta Artigianale ／ディッタアルティジャナーレ

店内は３階まであり広々。カウンター席のほかに、テーブル席、さらに奥にはテラス席もあり、それぞれの時間を楽しめる。１年の半分はコーヒー豆の生産地へ出かけるというオーナーのフランチェスコ・サナーポさんが最も大切にしているのは、コーヒーを愛し、新しい楽しみ方を提供し、知識を共有すること。チャイラテにエスプレッソを加えた、オーストラリアでは定番のカフェメニュー「ダーティチャイ」等、外国の要素も取り入れている。