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So, Coffee?

COLUMN

とにかく明るい国、
ジャマイカってどんな国?

Dec 13.2021

中央アメリカのカリブ海にある、大アンティル諸島の一つであるジャマイカ。キューバの約145km南に位置する。総面積は10,990平方kmと、秋田県とほぼ同じ。エメラルドブルーのカリブ海と、豊かな自然。そして、陽気なリズム。ジャマイカの人々の心から湧き出る笑顔と、ホスピタリティーとの出会いは、この国ならではの体験です。“レゲエの神様”ボブ・マーリーや、陸上短距離の五輪金メダリストであるウサイン・ボルトの出身国として知られるジャマイカですが、主要産業は観光業で、リゾート地として愛されています。

●ジャマイカの地理・気候

カリブ諸島の中で3番目に大きい、東西約235㎞、南北約82㎞の島。東南から中央部にかけて、ブルーマウンテン山脈が連なる。熱帯性気候で、平均気温は27℃。雨季は5〜6月と10〜11月の2回訪れ、夏の終わりにはハリケーンの到来も多いが、気候が温暖で、湿度も低いのでいつ訪れても快適。

●ジャマイカの公用語

英語。ただし、英語をベースにしたパトワ語(クレオール語)も日常会話で用いられる。パトワ語には英語の文法を崩したり、文頭のHを発音しないなどの特徴がある。ジャマイカ人は学校で英語を習っているので、パトワ語を話せなくても会話に困ることはない。

●ジャマイカの民族

人口294.8万人(2019年)、民族はアフリカ系92.1%、混血6.1%、その他1.9%。世界中から移住してきた人々で構成される。ジャマイカをあらわすのによく使われる“Punching above its weight=重量超えのパンチ”の通り、小さな国であっても他国への影響は大きい国といえる。

●ジャマイカの宗教

ジャマイカ人の多くはキリスト教徒で、その宗派は多岐にわたる。また、ジャマイカを語るうえで欠かせないラスタファリアニズムは、1930年に発生した社会宗教運動で、アフリカへの回帰を唱える。かつては政府の弾圧や市民の差別があったが、現在ではラスタファリアニズムに強く影響されたミュージシャンの活動などにより、文化遺産として認められている。

●ジャマイカのマナー

イギリスの植民地だった影響で、レディーファーストが基本。話すときは相手の目を見て、年配の方に敬意を払う。ゆったりとした時間を楽しむ国であり、公共の場で走ると犯罪者に間違われるので、急がない、走らない、急かさない。屋内では帽子を外し、公共の場での喫煙はNG。

●ジャマイカの音楽・スポーツ

ジャマイカといえばレゲエミュージック。80年代半ばからはダンスホール・レゲエが台頭。現在ではヒップホップも若者に浸透している。スポーツは陸上短距離、幅跳びやサッカー、クリケット、水泳などが盛ん。女子スポーツであるネットボールは世界ランキング4位を誇る。

 

\ジャマイカから日本の皆さまへ、藤原大使からメッセージが届きました/

駐ジャマイカ日本国特命全権大使 藤原聖也 氏

「今日、日本とジャマイカは「J- Jパートナーシップ」と称される緊密な友好関係を築いていますが、ブルーマウンテンコーヒーは、日ジャマイカ友好関係の重要な架け橋となってきました。今でもブルーマウンテンコーヒーの約70%は日本に輸出されています。ジャマイカは、観光資源に恵まれ、日本との間で音楽、スポーツ、英語教育などを通じ、さまざまな交流があります。読者のみなさまもぜひ一度ジャマイカを訪れてみてください。」(2021年 9月)

 

教えてくれた人

ミヨコ・ウォルコットさん

ジャマイカ在住 観光ガイド
1957年神戸生まれ。1991年にジャマイカへ移住し、観光ガイドとして多くの日本人観光客を迎える。2010年、日本人とジャマイカ人のスタッフとともに「チームJAMROCK」を結成。テレビ番組のジャマイカロケのコーディネートやリサーチ、観光ガイドブックの編集制作に携わる。

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