Food-Tech
in SAN FRANCISCO
サンフランシスコの
進化系カフェ&
レストランに注目!
サンフランシスコ近郊のシリコンバレーをはじめとするITベンチャー企業の聖地でいま盛り上がっているのは、食×テクノロジー = 「フードテック」。ロボットが作るハンバーガー店やスマホで注文し自動で作られるオーダーメイドスムージーなど、いま注目の進化系カフェに注目!
Dec 12.2021
ITの聖地で盛り上がる「フードテック」
FOOD × ROBOT
1
ロボットシェフによる
全自動バーガーショップ
全自動バーガーショップ
全長約4.3mのシースルーロボットが、ハンバーガーショップ『クリエーター』のシェフだ。IT企業のオフィスが建ち並ぶソーマ地区の人々がこぞってやってくるのは、目新しさだけが理由ではない。食への意識が高い人々にとって安全であることは必須である。ここではファストフード店では重要視されにくい食材の調達や調理法はすべてがオープン。もちろんおいしさが大前提であり、メニューは地元で活躍するシェフとの共同開発。さらにスタッフにも変化が。「コミュニケーションはどこの店よりも多いはず」というように、人にしかできないことと、ロボットにできることの役割を見極めてこそ、すべての人々に満足を“創造”できるのだ。
2
ブレンディッド
Blendid
University of San Francisco Market Café
2130 Fulton St. San Francisco, Ca
URL: https://www.amicis.com
2130 Fulton St. San Francisco, Ca
URL: https://www.amicis.com
スマートフォンでオーダーメイド
全自動フレッシュスムージー
全自動フレッシュスムージー
ロボット工学と人工知能のスタートアップ企業「6d Byte 3」が開発した『ブレンディッド』。「ヘルシー・フレッシュ・デリシャスなフードを、いつでもどこでも」と いうミッションのもと生まれたスムージーメーキングロボットだ。基本となるメニューは現8種類だが、専用アプリで食材の増減を好みに合わせてオーダー可能。気に入ったレシピを登録しておけばボタンひとつで完璧なオーダーメイドのスムージーを飲むことができる。人の手が必要なのは、食材の補填のみ。受付、調理、器具の掃除、食材の注文まで、すべてが自動。現在はサンフランシスコ大学の学食内にあり、今後は設置箇所を拡大し、公共エリアへの展開も予定されている。
3
アミーチズ
Amici’s
配膳ロボット
「ペニー」がサービス
「ペニー」がサービス
有名IT企業が集まるシリコンバレー。その中心地のひとつが、グーグルの本社もあるマウンテンビューだ。ベアロボティック社が開発した配膳ロボット「ペニー」が働いているのは、ピザレストラン『アミーチズ』。店内が横に長く、配膳スタッフが何度も往復するのは重労働だったことから「ペニー」を採用。スタッフはカウンターで料理を乗せ、タブレットに席番号を入力するだけ。動く方向にセンサーが取り付けられており、障害物を器用に避けながら配膳する。特に子どもたちの人気を得て、以前よりも家族連れが増えたという。「ぺニー」のおかげで、スタッフはサービスに集中できるようになり、配膳はエンターテインメントになった。
最新マシンが叶える究極の味
COFFEE × the newest machine
1
ブロッサムコーヒー
Blossom Coffee Inc.
最新コーヒーマシンが実現!
完璧な温度管理で淹れる1杯
完璧な温度管理で淹れる1杯
「同じコーヒー豆でも、抽出で味も香りもまったく異なることに気づき、研究を始めたのが10年前。これは7代目の最新モデルです」。マサチューセッツ工科大学で機械工学を学んだジェレミー・ケンペル氏はNASAのエンジニアだったマット・ウォリサー氏と出会い、『ブロッサムコーヒー』を設立。おいしいコーヒーを淹れるための“答え”を求め出した結論は“温度”だったという。湯温は0.5度単位、抽出時間は1秒単位で決められること、そして温度変化をほとんどさせないこと。一杯のおいしいコーヒーを求めたエンジニアによる探求は、コンピューターや宇宙技術にも応用されるテクノロジーを駆使し、ひとつのマシンを生み出し、進化し続けている。
2
最新の電気式焙煎機なら
生豆から自家焙煎まで!
生豆から自家焙煎まで!
『ベルウェザーコーヒー』が、サンフランシスコのベンチャーキャピタルなどから5600万ドルもの資金を獲得して開発したのは、電気式の焙煎機「ベルウェザーコーヒーロースター」。煙を出さない焙煎を実現したため、排煙ダクトの工事が不要なうえ、冷蔵庫ほどのサイズなので設置場所も選ばない。タブレットで簡単に焙煎ができるだけでなく、同社が直接調達した高品質な生豆の購入も可能だ。「かつてのワイン業界のように、コーヒー業界も産地や焙煎へのこだわりを持つように。最高の一杯を手軽に提供できるよう目指しました」という、ネイサン・ギリランド氏。これまで個人店にとってハードルが高かった、生豆の買い付けから自家焙煎までを一台で可能にした。